相続勉強会のご報告

8月19日(土)、OBS大分放送本社5階大会議室にておこなわれたました「不動産相続の無料セミナー」では、12名(10組)の方にご参加を頂きました!ご参加いただきました皆様、誠に有難う御座いました。

「法律改正について」

【トピックス(法律改正)】のテーマでは、近々の民法改正で話題の「相続土地国庫帰属法」・「相続登記の義務化」・「空き家の発生を抑制する為の特例措置」についてを取り上げました。

「相続土地国庫帰属法」としては、国が土地を引き取ってくれる今までにない画期的な法改正ではある反面、全ての土地が対象ではなく、建物のある土地はNG・境界が不明確な土地はNG・崖地の土地はNG等々、、、対象地となる要件にはハードルが高いように感じました。とはいえ、困っている土地の今後の取り扱いに新たな選択肢が出来たことはうれしい事だと思います。

「相続登記の義務化」としては、相続により名義変更手続きを3年以内にしていない場合にには10万円以下の過料の対象となること、住所変更した場合の変更手続きもしていない場合にも5万円以下の過料の対象となることなどのご説明がありました。現在日本全国で所有者不明土地が大きな問題にもなっており、不動産の流動性などの観点からも大事なことだと感じました。

しかし、相続登記の前段階での遺産分割協議が難航したりとトラブルを抱えている時などはなかなかスムーズには行かないと思いますので、そのような場合には専門家の方へ相談する事が大切であると思います。

「空き家の発生を抑制する為の特例措置」としては、空き家の不動産売却時にて譲渡所得から3,000万円の控除を受ける上で、建物解体時は所有者である売主が解体をする必要があったが今後は買主による譲渡後での解体も対象となることになったとのご説明がありました。3,000万円控除のインパクトは大きいので今後ますます空き家の流動性が上がるようになるかもしれません。

「不動産相続のいろは」

【不動産相続のいろは】のテーマでは、相続税に関する基礎知識・不動産の相続評価の方法・不動産評価減につながる小規模宅地の特例やアパート建築の際の評価の仕方・不良不動産について等々大変内容が盛りだくさんでした!!

相続対策は、まず自分の資産の現状を知る事から!の大切さを学びました。また、もめない相続にする為にも、相続が発生する前から現所把握をし問題点があるのであれば前もって対策を検討しておく事が大事だと感じました。仮に相続税がかからない場合でも相続財産が不動産がほとんどの場合には分けづらいというのが不動産の特徴でもありますので、やはり相続は事前の準備が本当に大切なのだと改めて感じさせられました。

「トラブルの芽を摘む相続対策」

【トラブルの芽を摘む相続対策】のテーマでは、『子供は皆、住宅を持っている』という発言があった場合のトラブル事例とその場合での相続前後の対策についてのお話がありました。講義の前半でお話があった小規模宅地の特例が受けれないこと、資金援助に偏りがあること、親の老後の面倒や介護の検討のこと等についてのお話がありました。改めて現状を把握する事の大切さを学びました。

「困った相続事例」

 【困った相続事例】のテーマでは、相続事例を2つ程取り上げた例をご説明して頂きました。

各ご家庭でいろいろなパターンがあると思います。本日のテーマではありませんでしたが、『遺言書』は相続を争族にしない為の最後の砦になる事を学びました。また遺言書の最後に『付言』を付け加える事は、親から子供への最後のメッセージとして遺言書を遺すことの意味の大切さを改めて感じました。

「希望者による個別無料相談」

セミナーを一旦閉めた後は、【希望者による個別無料相談】があり、今回は3組の方が相談に来られておりました。

具体的なご自身の相続シミュレーションをされている方からのご相談もあり、今回のセミナーで何か1つでもヒントになってもらえたら幸いに感じます。